2025年の世界のCO2排出強度は2.9%低下し、2010~2019年を上回るペースで改善しました。
2025年の世界のCO2排出強度(購買力平価ベースの実質GDP当たりのCO2排出量)は2.9%低下し、2010~2019年の平均低下率(年率2.2%)を上回りました。 2025年時点では、2010年比で27%低い水準となりました。
この低下は、中国(-5%)とインド(-7%)でCO2排出強度が大幅に低下したことによるものです。両国では、太陽光・風力発電量の大幅な増加を背景にCO2排出量が安定化したことに加え、中国では産業構造がCO2排出強度の低い高付加価値ハイテク産業へ移行したことも寄与しました。 しかし、中国とインドのCO2排出強度は、それぞれ世界平均を56%、13%上回っており、依然として世界平均より大幅に高い水準にあります。
CO2排出強度はほとんどの国で低下しましたが、米国(+1%)およびカナダ(+2%)は主な例外でした。両国では、化石燃料消費の増加率がGDPの伸びを上回りました(米国では主に発電部門、カナダでは主に輸送部門)。 ブラジルでも、電力部門における化石燃料消費の増加と輸送部門からの排出量の増加を背景に、CO2排出強度は1%上昇しました。
再生可能エネルギーによる発電量の増加は、欧州(-2%)、日本(-3%)、韓国(-2%)、オーストラリア(-4%)におけるCO2排出強度の低下に寄与しました。 また、サウジアラビア(-5%)、南アフリカ(-2%)、ロシア(-2%)、メキシコ、インドネシアでもCO2排出強度は低下しました。
世界経済の成長は危機以前のパターンに戻りつつありますが、気候目標の達成に向けては排出量の削減ペースが依然として十分ではありません。再生可能エネルギーが急増し、電力需要が加速する中でも、化石燃料は依然として中心的な地位を占めています。2025年のG20において、エネルギーと脱炭素化を取り巻く状況を変えつつある主な動向をご紹介します。
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