世界の天然ガス生産は、北米と中東が成長を牽引しました。
世界の天然ガス生産は、2024年の1.8%増から伸びは鈍化したものの、2025年に1.3%増加しました。増産分の大半は北米、中東、中国によるものでした。
2025年に世界の天然ガス生産の25%を占める最大の生産国である米国では、天然ガス生産が4%増加しました。堅調な国内需要、LNG輸出の増加、新たなパイプライン容量の拡大、ヘンリーハブ価格の上昇が増産を後押ししました。カナダでも、国内需要と輸出の増加を背景に3%増加しました。 また、中東ではカタールとサウジアラビアを中心に3%増加し、中国でも国内需要の拡大を受け、2024年と同様に6%増加しました。
こうした力強い伸びは、ロシアの天然ガス生産が3%減少(2024年は7%増)したことで一部相殺されました。これは国内需要と輸出の減少によるものです。ロシアは2022年のウクライナ侵攻以降、ウクライナ経由で欧州向け輸出ルートを失い、輸出量のすべてをアジア向けへ振り替えることができていません。
アジアでは、天然ガス生産はオーストラリア(-2%)とインド(-4%)で減少し、マレーシアとインドネシアでは横ばいでした。 また、アフリカ(-2%)では減少しました。これはエジプトで14%減少した一方、ナイジェリアで5%増加し、アルジェリアでは横ばいとなった結果です。欧州(-2%)でも減少し、特にノルウェーと英国で減少幅が大きくなりました。ラテンアメリカ(-1%)でも減少しました。 一方、アルゼンチンではバカ・ムエルタ油・ガス田の開発拡大により2%増加し、ブラジルでは新たな生産井やガスパイプラインの整備、国内需要の増加を背景に16%増加しました。これに対し、メキシコでは消費減少により9%減少しました。
世界経済の成長は危機以前のパターンに戻りつつありますが、気候目標の達成に向けては排出量の削減ペースが依然として十分ではありません。再生可能エネルギーが急増し、電力需要が加速する中でも、化石燃料は依然として中心的な地位を占めています。2025年のG20において、エネルギーと脱炭素化を取り巻く状況を変えつつある主な動向をご紹介します。
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