世界のエネルギー強度は2024年に1%減少しましたが、これは2010~2019年の平均よりも遅く、2℃目標の達成には不十分です。
世界のエネルギー強度(GDP単位あたりの総エネルギー消費量)は2024年に1%減少しますが、これは過去の2010~2019年にかけての年間2%の減少という減少率よりも緩やかになります。この下降傾向は、発電における再生可能エネルギーの割合の増加と効率性の向上に関連していますが、2°Cシナリオを達成するために必要な年間3.5%以上の減少と比較すると、依然として非常に不十分です。
2024年に一次エネルギー消費量の43%を占めたBRICSでは、エネルギー強度は2024年に約2%減少しましたが、世界平均よりは27%高い状態を維持しました。中国では1%減少しましたが、これは2010~2019年の中国よりも緩やかなペースで、世界平均より35%高い状態を維持しました。インドでは2%減少しました(過去の傾向と同じで、2024年には世界平均を5%下回ります)。ロシアでは改善が早まりましたが(-2%)、南アフリカでは改善が鈍化しました(-1%。世界平均を53%上回る状態を維持)。ブラジルでは改善が見られず、エネルギー強度は2000年以降ほぼ横ばいで推移しています。
エネルギー強度が世界平均より26%低いOECD諸国では、再生可能エネルギー発電の継続的な成長により、2010~2019年の期間(年間-2%)よりも遅いペースではあるものの、エネルギー強度は1%削減されました。EU(-1.5%)、米国(-2%)、日本(-1%)では改善が鈍化しました。韓国、太平洋地域、アフリカ、中東でも改善は限定的でした。
「世界エネルギー動向」(2025年版)は、重要なエネルギーデータに関する洞察を示しています。
当社は、これらの調査結果を長期的な気候目標に照らし合わせて考察しました。
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