2025年の世界全体のエネルギー消費量は1.4%増加し、2010〜2019年の傾向に沿った動きとなりました。
2025年の世界全体のエネルギー消費量は伸びが鈍化し、1.4%増となりましたが、これは過去の2010〜2019年の傾向(年率+1.5%)に沿ったものです。特にBRICS諸国(+1.6%)は、2025年の世界全体のエネルギー消費の43%を占め、力強い経済成長を記録しました。この減速の要因としては、太陽光および風力発電の急増により、特に中国、インド、欧州、日本、オーストラリアの電力部門で化石燃料の消費が抑制されたこと、また(2024年に中国、インド、北米を襲った猛暑の後に)気温の極端な変化が和らいだこと、さらに中国のエネルギー多消費産業における需要の減少が挙げられます。
エネルギー消費の増加の大部分は、中国(+2%)、インド(+1%)、および米国とカナダ(各+2%)によるものでした。中国とインドでは伸び率が鈍化した一方、北米では冬季の寒波と電力消費の増加が需要を押し上げました。 また、中東(+2%、特にイランとUAEで急増)、アフリカ(ナイジェリアとアルジェリアが大きく増加)、カザフスタン(+14%)でもエネルギー消費が加速しました。インドネシアでは5%を超える高い伸びが続き、ブラジルでも2%増加しました。
一方、欧州、オーストラリア、南アフリカではエネルギー消費は横ばいとなり、再生可能エネルギーの拡大が化石燃料消費の増加を抑制しました。日本、韓国、ロシア、メキシコではエネルギー消費が減少しました。
世界経済の成長は危機以前のパターンに戻りつつありますが、気候目標の達成に向けては排出量の削減ペースが依然として十分ではありません。再生可能エネルギーが急増し、電力需要が加速する中でも、化石燃料は依然として中心的な地位を占めています。2025年のG20において、エネルギーと脱炭素化を取り巻く状況を変えつつある主な動向をご紹介します。
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