2025年の世界の天然ガス需要は1%増にとどまり、ロシアでは減少、中国では伸びが鈍化しました。
2024年に増加へ転じた後、世界の天然ガス消費は2025年に1%増となり、伸びは鈍化しました(2010~2019年平均は年率+2%)。 この緩やかな伸びは、世界の天然ガス消費の12%を占める最大の消費国であるロシアで、経済成長の鈍化と気温の上昇を背景に消費が3%減少したことが主な要因です。
一方、北米では冬季の低温により天然ガス消費が2%増加しました。内訳は米国が1%、カナダが3%で、カナダでは発電部門の需要増加も消費を押し上げました。 アジアでは、中国の天然ガス消費の伸びが、軽微な経済減速を背景に2024年の7%から2%へ鈍化し、韓国では横ばい、日本とインドでは発電部門の需要減少(インドではLNG価格の高騰も影響)により2%減少しました。この結果、地域全体の天然ガス消費の伸びは2024年の4%から1%へ鈍化しました。一方、インドネシア、マレーシア、台湾では引き続き増加しました。
中東(+3%)では、国内生産の拡大を背景に天然ガス消費が増加しました。特にサウジアラビア(+5%)では、発電部門における石油から天然ガスへの燃料転換を背景に増加し、イランでも増加しました。 また、欧州では、発電部門(特に水力・風力発電の減少)および建築物部門の需要増加を背景に、天然ガス消費が3年ぶりに3%増加しました。特にドイツ(+4%)とトルコ(+10%)で増加が目立ちました。 アフリカでも、アルジェリアで電力需要が7%増加したことを背景に天然ガス消費が7%増え、地域全体では4%増加しました。 一方、中南米(-2%)では減少しました。メキシコとアルゼンチンでは減少した一方、ブラジルでは増加に転じました。また、オーストラリア(-2%)でも減少しました。
世界経済の成長は危機以前のパターンに戻りつつありますが、気候目標の達成に向けては排出量の削減ペースが依然として十分ではありません。再生可能エネルギーが急増し、電力需要が加速する中でも、化石燃料は依然として中心的な地位を占めています。2025年のG20において、エネルギーと脱炭素化を取り巻く状況を変えつつある主な動向をご紹介します。
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